秘境「インクラの滝」への旅

2012年4月29日 

 

 秘境にあるが、日本の滝百選に選ばれた滝として知られている。崖崩れなどが懸念され、滝壺までは行けない。展望台・駐車場・トイレを整備しているが、途中鹿やヒグマがいるので注意しなければならない。


 別名「別々の滝」と呼ばれ別々川の上流に位置している。高さ:43.9メートル・ 滝幅:約10メートル。滝までの距離があるので観光客は少ないようである。ネットで調べたらヤマメなども釣れるとあったので普段はあまり話しもしたことの無い息子と一緒に釣り道具一式を用意して向かう。


 白老は、アイヌが多くいたので「アイヌ民族博物館」もあり見学した。このコタンコロクル像(むらおさ)アイヌ像は20mほどもある巨大な像。


 「アイヌ」は、「人間」を意味するアイヌ語で、北海道や東北北部、サハリン南部、千島列島には、和人やロシア人が住む以前から独自の言語と文化をもつ先住民族として暮らしていた。

この棟でアイヌの踊りや楽器演奏を聴いた
この棟でアイヌの踊りや楽器演奏を聴いた
ヒグマが3頭いた。予想していたよりはるかに大きい。これとは戦う気にはなれない。
ヒグマが3頭いた。予想していたよりはるかに大きい。これとは戦う気にはなれない。
北海道犬は、ソフトバンクの「おとうさん」で有名だが、熊狩りなどでも勇敢に戦う名犬だ。あのヒグマと戦うなんて勇気のある犬だ。
北海道犬は、ソフトバンクの「おとうさん」で有名だが、熊狩りなどでも勇敢に戦う名犬だ。あのヒグマと戦うなんて勇気のある犬だ。
むかしの猟りのようす(博物館の写真)
むかしの猟りのようす(博物館の写真)
独特の踊りがまた素朴でいい
独特の踊りがまた素朴でいい
これがあのビョーンビョーンというムックリだ。
これがあのビョーンビョーンというムックリだ。

 白老で伝承するアイヌ古式舞踊は、1984年、国の重要民俗文化財に指定された。儀式で踊るイオマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)や、アイヌの楽器ムックリ(口琴)、ウポポ(座り歌)、イフンケ(子守唄)、サロルンチカプリムセ(鶴の舞)、雄壮なエムシリムセ(剱の舞)など、北方の大自然を思わせる歌舞がある。

アイヌの刀
アイヌの刀
博物館を後にし、細い道路に迷いながら山に入ると渓流に鹿がいるではないか
博物館を後にし、細い道路に迷いながら山に入ると渓流に鹿がいるではないか
珍しいアカゲラもいた
珍しいアカゲラもいた
アカゲラのアップ
アカゲラのアップ
まだ残雪もある道にはフキノトウがたくさん咲いていた
まだ残雪もある道にはフキノトウがたくさん咲いていた
縄張りを主張しているヒグマの爪痕があった。この辺には熊の糞があったりしているので頻繁に来ているようだ。熊避けの鈴など持ち充分注意して見学されたし。
縄張りを主張しているヒグマの爪痕があった。この辺には熊の糞があったりしているので頻繁に来ているようだ。熊避けの鈴など持ち充分注意して見学されたし。
エゾ鹿の死骸があった、熊に襲われたのだろうか
エゾ鹿の死骸があった、熊に襲われたのだろうか
鹿の角は記念に拾ってきた。
鹿の角は記念に拾ってきた。
残雪の上を漕ぎながら、インクラの滝へやっと着いた。壮観な世界がそこにあった。滝の下まで行ってみたかったが、崖崩れにて通行止めしてたので断念する。
残雪の上を漕ぎながら、インクラの滝へやっと着いた。壮観な世界がそこにあった。滝の下まで行ってみたかったが、崖崩れにて通行止めしてたので断念する。
これがインクラの滝だ
これがインクラの滝だ

 草や苔など何も生えていない断崖を真っ白な水が幾筋かに分かれて、40m以上も一直線に落ちているという異様な雰囲気さえ感じられる滝。周りの崖も含めて素晴らしい景観をつくり出している。
 また、岩盤が脆弱な凝灰岩でできているために崩落が激しい滝です。いつまで現状の姿を保っていられるかわからない。滝までは通行止めになっている。永久に解除にならないものと思われるので「幻の滝」と云われる由縁である。

 帰りに、インクラの滝に行く途中に目を付けていた滝の下で釣りをした。同じ場所で15匹ものヤマメが釣れた。滝には魚道がないので溜まっていたものと思われる。

 

   渓流釣りは初めてという息子にもそのうちの5匹ぐらいを釣った。中にはでかい大物も混じっていた。こうして釣りにはまっていくのだ。

 お土産にエゾシカの角も拾ったし、ヤマメはさばき方を教えながら塩焼きにして一緒に食べたし、コミュニケーションもとれて今回の旅は思い出に残る旅であった。